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吾輩は猫である_九 - 11

夏目漱石
日语读物
总共148章(已完结

吾輩は猫である 精彩片段:

九 - 11

「その時も幸(さいわい)、道場の坊主が通りかかって助けてくれたが、その後(ご)東京へ帰ってから、とうとう腹膜炎で死んでしまった。死んだのは腹膜炎だが、腹膜炎になった原因は僧堂で麦飯や万年漬(まんねんづけ)を食ったせいだから、つまるところは間接に独仙が殺したようなものさ」

「むやみに熱中するのも善(よ)し悪(あ)ししだね」と主人はちょっと気味のわるいという顔付をする。

「本当にさ。独仙にやられたものがもう一人同窓中にある」

「あぶないね。誰だい」

「立町老梅君(たちまちろうばいくん)さ。あの男も全く独仙にそそのかされて鰻(うなぎ)が天上するような事ばかり言っていたが、とうとう君本物になってしまった」

「本物たあ何だい」

「とうとう鰻が天上して、豚が仙人になったのさ」

「何の事だい、それは」

「八木が独仙なら、立町は豚仙(ぶたせん)さ、あのくらい食い意地のきたない男はなかったが、あの食意地と禅坊主のわる意地が併発(へいはつ)したのだから助からない。始めは僕らも気がつかなかったが今から考えると妙な事ばかり並べていたよ。僕のうちなどへ来て君あの松の木へカツレツが飛んできやしませんかの、僕の国では蒲鉾(かまぼこ)が板へ乗って泳いでいますのって、しきりに警句を吐いたものさ。ただ吐いているうちはよかったが君表のどぶへ金(きん)とんを掘りに行きましょうと促(うな)がすに至っては僕も降参したね。それから二三日(にさんち)するとついに豚仙になって巣鴨へ収容されてしまった。元来豚なんぞが気狂になる資格はないんだが、全く独仙の御蔭であすこまで漕ぎ付けたんだね。独仙の勢力もなかなかえらいよ」

「へえ、今でも巣鴨にいるのかい」

「いるだんじゃない。自大狂(じだいきょう)で大気焔(だいきえん)を吐いている。近頃は立町老梅なんて名はつまらないと云うので、自(みずか)ら天道公平(てんどうこうへい)と号して、天道の権化(ごんげ)をもって任じている。すさまじいものだよ。まあちょっと行って見たまえ」

「天道公平?」

「天道公平だよ。気狂の癖にうまい名をつけたものだね。時々は孔平(こうへい)とも書く事がある。それで何でも世人が迷ってるからぜひ救ってやりたいと云うので、むやみに友人や何かへ手紙を出すんだね。僕も四五通貰ったが、中にはなかなか長い奴があって不足税を二度ばかりとられたよ」

「それじゃ僕の所(とこ)へ来たのも老梅から来たんだ」

作品简介:

夏目漱石《我是猫》日文原版。

1867(慶応3年)、江戶牛込馬場下(現在新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、「吾輩は猫である」を発表し大評判となる。翌年には「坊っちゃん」「草枕」など次々と話題作を発表。’07年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

作者:夏目漱石

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